社会人一年目での転職は有利?それとも不利?

結論を言うと、社会人一年目でも転職はできます。

この5年ほどで転職についての考え方は大きく変わっています。これまでであれば「石の上にも三年」と言われて、すぐに転職する人はストレス耐性の乏しい人というレッテルが貼られて厳しい転職活動が強いられていました。

しかし、働き方改革や新型コロナウイルスの影響などで働き方の多様化が進み、早期退職がすべて良くないこと、という考え方は変わりつつあります。

とはいえ、実際に社会人一年目で転職することは企業にとってはネガティブにとらえられてしまうことが多いのも事実です。どのような人が転職に成功するのか、逆にどのような人がうまくいかないのかということを解説します。

なぜ転職したいのかを整理しましょう

社会人一年目での転職はリスクが高いのも事実です。面接官から見るときちんとした転職理由があれば決して社会人一年目であることはネガティブに受け止められることはありません。

一方で、曖昧な転職動機のままだと、面接官にとっては「うちの会社に入ってもすぐに辞めるのかな」と不安な気持ちになります。

ですから、自分のことをしっかりと振り返ってきちんとした転職理由を用意することこそが転職成功の秘訣です

転職を積極的に検討した方がいい人の特徴

ハラスメントをうけている方

すぐに転職することを検討したほうがいいでしょう。ハラスメントを受ける環境に長期的にいると、精神的に落ち込んだり、場合によっては治療が必要な状況に追い込まれることがあります。そのような状況で仕事を続けていくことは決してよい状況ではありません。ですので、次のステップを考えていくべきでしょう。

やりたいことが明確にあり、それがいまの職場では実現できない方

明確にある場合は転職を積極的に考える十分な要因になります。この時は①やりたいことにすぐチャレンジできるだけのスキルを持っているか、②転職先の会社で本当に自分のやりたいことができるのか、といったことを慎重に考える必要があります。

事前にネットなどで調べることは可能ですが、必ずしも全てがわかるわけではありません。そういう場合は専門特化型のエージェントに相談したり、ダイレクトリクルーティングツールなどを通して志望する職種の面談を受けるなどして、可能な限り生の声を集めましょう。

ブラック企業に入ってしまった方

多くのサービス残業や休日出勤、達成不可能なノルマの達成などが求められるブラック企業に入ってしまった方も転職を積極的に考えていくべきです。

ただし、この場合は「自分の入った会社がブラック企業なのか」ということは冷静に考える必要があります。明確な労働基準法違反を多くしている会社であれば確実にブラック企業といえますが、ただ単に「福利厚生が不十分」、「給与が友達よりも低い」といったことだけではブラック企業とは言えませんので、しっかりと自社の状況を見つめていく必要があります。

転職を慎重に考えた方がいい人の特徴

やりたいことが明確ではない方

社会人一年目は学生時代の友人と自分の境遇を比較することが多く、どうしても周囲が良く見えてしまう、ということがあります。「思ったほど仕事が面白くない」、「想像していたよりも福利厚生が充実していなかった」など、なんとなくの理由で転職を考えるのではなく、まずはご自分のやりたいことが何なのかをしっかりと考えることが重要です。

いまの会社でやりたい仕事ができていないが、将来的にチャレンジできる可能性がある

欧米のようにジョブディスクリプションが明確になっていない日本企業の場合、社会人一年目は必ずしもやりたいことができるとは限りません。これは、一般的に日本企業が欧米企業と比較して即戦力を採用するよりは育成を重視することと、ゼネラリストを育成する傾向が強いことによります。

そのため、特に企業規模が大きい場合はすぐにやりたい仕事につけない場合があります。そのような企業でも毎年異動希望を出すことができたり、何かしらの形でチャンスが巡ってくることがあります。

やりたいことができないと焦って転職した結果、その会社でも納得いく仕事が回ってこず、転職を繰り返す方も見られますので、落ち着いて考えていく必要があります。

転職したい!そう思ったときに最初に準備すべきこと

まずは転職理由を整理しましょう

上記で述べたようにまずは自分の転職理由と転職して何をしたいのか、ということを整理していくことが重要です。そのうえで、転職候補となる業界や職種を絞り込んでいきましょう。

履歴書・職務経歴書を準備

新卒での採用では履歴書やエントリーシートを用意しますが、中途採用の場合は職務経歴書が必要になります。職歴が浅い社会人一年目の方にとってはここが非常に悩みどころになります。ネットに様々なひな形や記載例が載っていますのでそれを参照にしつつ、特に自身の無い方は履歴書・職務経歴書の書き方をしっかりとサポートしてくれる人材紹介会社にサポートを求める、というのも有効な方法です。

どの採用媒体を使うのか考える

社会人一年目での転職は新卒の時と異なり、人材紹介会社やダイレクトリクルーティング、SNSなど様々な方法を使うことができます。それぞれの特長を理解しながら一つに絞らずに使い分けていくことが効果的な進め方です。

社会人一年目で転職する場合の面接対策

絶対に聞かれることは転職理由です。面接担当者にとっては入社1年目で転職をするのは何かしらネガティブな理由があることは当然分かっています。その際に、取り繕った回答をすることはマイナスになりますので、本音を話すことが重要です。

その際に重要なのは転職にあたってネガティブな理由とポジティブな理由を両方説明するとともに、転職先でやりたい業務・職種に対して自主的に知識を身につけようとしてる意欲や実際の行動をしっかりと伝えることです。

これがきちんと伝えることができれば、社会人一年目の転職での成功確率は大きく上がります。